怠慢mirenn所感

描けば強くなる?

おじいさんのハンドスピナー[漫画]

漫画:おじいさんのハンドスピナー

 

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 今回の漫画について以下に描きます。長くなっちゃうね。

  • 漫画の習慣の話

 漫画の描き方をちょっとずつ習慣レベルで変えていっています。最適化が段々達成されてる。

 つい最近までは、朝にネームを最低1p以上描くということをやっていたんですが清書待ちの下書きの漫画が増えていっこうにネットにアップできなくなっていました。あれもこれも手を付けて収拾がつかなくなってました。うええ……。

 漫画を描くということ自体には慣れてきたので、ここで路線を変更することにしました。ネームができたら次のネームに取り掛かる前に、そのネームを完成原稿にすることに決めました。

 些細なことに思われるかもしれませんが、清書待ちが恒常的に溜まっているというのはなかなか精神的にも物理的にも悲惨なのです。具体的にどういうことかというと、清書しかけの漫画はすぐ続きを清書できるようによく見える場所に放置します。つまり床に紙がむちゃくちゃ並び、ただでさえ狭い下宿の空間を逼迫します。精神的にもよろしくない。きっちり一個ずつ完成させていく方がやっぱ楽しいですしね。

  • 今回の漫画の話 

絵について

 今までよりも絵をしっかり描いています、それは背景を増やしたというだけではありません。ホームセンターにいって大きめの鏡を買ってきて、それを使って描きにくい箇所は鏡を見ながら自分でポーズをとって描いています。そうすると画力の底上げになるし、絵の練習にもなって良いことばかりです。どうでしょう、段々前より絵がましになってきてる感じがしませんか? 私はそれがために最近楽しいです。

お話について

 お話に関してですが各箇所で自分の好みを反映しているなぁ、と見返してさらに思います。以前、自分の中の原風景を漫画にしているんだろうか? という質問を見たんですが私に関しては全くその通りです。自分が今まで感動してきたものをアウトプットしています。

 今回の話では大きく3つくらいの作品を思い浮かべていました、どれも私の好きな作品です。凧あげ(子供の遊び)で連想していたのは川原泉の「ヴァンデミエール 葡萄月の反動」でありゲイラカイトはここから取ってきましたし、意地の悪いおじいさんという設定は「天才柳沢教授の生活」の小話のひとつに出てくるキャラクター。少年が爺さんに対して第一印象は最悪というところでは「四畳半神話大系」の「これが小津とのファーストコンタクトでありワーストコンタクトであった」を思い浮かべていました。作品全体の着想でいったら、大きな古時計という歌になります。今回採用しなかった展開も考えあわせると、他にもいろいろな漫画や映画を参考にしています。

 また話の展開の取捨選択もましになってきたなと思っています。今回、考慮する枝分かれが最も多かったのはラストです。終わり方で他に考えていた展開でいうと、主人公がボロボロ涙を流しながらクソジジイと呟くとか、むすっとしていたお爺さんの遺影が笑ったように見えるとか、誰にも回されなくなったハンドスピナーを奥さんがおじいさんの死んだ後も回し続けるとかになります。

 採用しなかった展開はそれなりの理由があります。例えば主人公がボロボロ涙を流しながらクソジジイと呟く場合はその展開があまりにウェットで、自分の趣味ではないからです。色々な可能性を考慮したうえ、今の形のもっと爽やかで淡泊なラストになりました。

 今回ハンドスピナーがメインの小道具ですが、これは私が最近ハンドスピナーを買って感動したからです。先に述べたように感動したものでお話を作りたくなっちゃうんです。ハンドスピナーはただ回転させるというとても無意味な玩具であり、しかし洗練された美しさがあります。感動しました。これほどわけのわからん工業製品は見たことがありません、百年前の人にこれをポンと渡してもどうやって使うかわからないんじゃないでしょうか。まさかただの玩具なんて。

 ハンドスピナーには「大きな古時計」の歌のように少しセンチな話が似合うと思ってこういう話を組んだわけですが、ハンドスピナーの出自を調べるとやはりちょっと悲しめで健気な話が似合うようです。*1

 

 

 

 最近の所感

 サークルにはエロ漫画を描く人が少なくないようですが、私は今のところあまりドスケベ漫画を描こうという気力が湧きません。というのは多分、今のところエロ漫画で感動した記憶がないからなんでしょう。

 それはまぁつまり、私がエロ漫画を描き始めたらそれは何かのエロ漫画に感動したということであり、かつエロ難しい構図は自分でポーズを取って鏡を見ながら描いているということです。エモそう。

 ……そろそろ、院試。明後日くらい……。

*1:ハンドスピナーは重症筋無力症を負った母親が娘と遊べる玩具として考案したらしい。